人は黒部ダムを求める
旅に,行きたかった.
コロナ禍で盆も実家に帰らず(京都と熊野には行った)淡々とした毎日が続く中,学生最後の夏休みが流れていく.
ある日,バイトの休憩中に「黒部ダムに行きたい」とH君は語った.
その20分後,Y君も言った.「アルペンルートの乗り物を制覇したい」
その二言は僕の中に燻っていた思いを前に進めることに不足は無かった.
こうして,「黒部に行きたい」といった「行先」を目的としたチームが結成された.
以下がチームの4人である.
H君: サークルの友人.ブラタモリをきっかけに興味を持ったらしい.
この旅行の翌日彼は四国へと旅立った.着替えは足りたのだろうか.
Y君: バイトの友人.鉄と坂道アイドルに非常に強い.某Youtuberに感化され黒部へ.
運転ではエース級の働きであった.握手会が減少し金が溜まってきたとの噂.
I君: 雀士.参加表明時は謎モチベだったが本番に合わせてしっかり上げてきた.
ホタルイカ大好きクラブの一員である.麻雀と比べると花札のプレイにキレがない.
僕(筆者): クソデカコンクリート建造物大好きマン.
このうちY君とI君はほぼ初対面である.しかしダムという一つの目標を共にした同士.そこに壁はない.こうして男4人の旅は始まった.
まずは下流の宇奈月でトロッコアドベンチャー
ペーパードライバー4人といった緊張感を適度にはらみつつ,拠点から5時間程度で黒部川の中流,宇奈月へと無事到着した.
荷物をホテルに預け,まずはわくわくトロッコ列車で少し上流にある欅平へと向かう.
時間は1時間20分.長旅だ.
この欅平へと向かうトロッコ,今でも関西電力やダムに関わる会社の皆さまが通勤電車として用いており,関西の電力事情をしっかりと支えている.すごいね.
さてこのトロッコ,コロナの影響もあってか我々チームで一両分貸し切りであった.
車内では室井滋さんの案内による絶景やダム紹介が続く.
しかし絶景も1時間見ると若干長い.嵯峨野のトロッコとかってちょうどいい時間だったんだねと思いました.
疲労と飽きのせいで帰りは爆音の中一人だけ爆睡してしまった(頭がおかしいと言われました)
そして欅平に到着
トロッコから解放された我々.2時間という中途半端な観光時間を従えて欅平観光に出発!
欅平観光ポイント① 猿飛峡
狭い川幅に断崖絶壁の渓谷が迫る絶景・猿飛峡.早速見に行くぞ~
整備中とのことで通行禁止でした.
欅平観光ポイント② 河原園地
猿飛峡までは行けずともこの河原園地までは行けるらしいのでゴー.おすすめだし
ザ・広場でした.しかも河原までは降りれない.
欅平観光ポイント③ 河原展望台の足湯
駅前まで戻り展望台前の足湯へ行ってとりあえず一休みすることに.
営業時間外でした.きれいに水が抜かれてる.
しかしここからは河原に降りることが可能.関電の太田垣社長も求めたその水を体感しに行きました.
やはり発電として活用されることもあり急流.流れも速い.
そして非常に冷たい.入水は寒すぎて諦めました
そしてこの河原,上に温泉があるためその湯で足湯が勝手に体験できるのだ(残り湯とか言ってはいけない)
泉質としてはかなり硫黄臭く,This is hotspringと言っても過言ではない(過言)
浸かった感想としてはまず源泉を直で足に当てると熱かったということ.じゃあと思って川との合流点に行けばぬるいかと思ってやると熱い場所と極寒の場所が別々の層になって何の解決にもならない悲しさ.
そして源泉からここにつくまでに藻がMAXで生えた流れに乗ってくる.衛生も謎.
ただやはり源泉かけ流しといった事もあり質は非常に良い.足がツルツルになった気がしました.個人の感想です.
写真貼りすぎたので後編をつくります.